2013年1月23日水曜日

【バス終点】伊予鉄道/(川内管内)滑川線

■終点:海上(かいしょ) 路線図(この最も東です)
横河原駅から東進してきたバスは、桜三里の中ほどで小松街道に別れを告げ、渓流沿いの狭隘路を注意深く走り抜けていきます。


この区間は多くの伊予鉄バス運転士さんが声を揃えて「腕の見せ所」とおっしゃるだけあって、路肩にバス停ポールを建てるスペースがない(※)ほどに狭い道路を、小型バスにも関わらずガードレールに付かず離れずで進んでいくのです。
(※)電柱やガードレールにラミネート加工された紙の時刻表が直接貼り付けられています。


目指す終点・海上は名前に反して山深いところで、石鎚山の高峰とそれに続く山々をひかえ、停留所より上流1キロメートルにわたる滑川渓谷は市名勝に指定されています。

滑川渓谷は特に氷柱の名所として知られていますが、この路線は山間部の気候に道の狭さが相まって、積雪や路面凍結による冬季運休が伊予鉄で最も多いそう。氷柱が美しい大寒波の朝などは、残念ながらバスが走らないやもしれませんね。

松山から1時間ほどとは思えない、四国随一のスリルを感ずる名路線でした。

(ここほどポンチョが似合わない路線を他に知りません)
■路線概要
海上と川内バスターミナル間は土曜平日のみ4.5往復のダイヤで、うち一部は横河原駅や見奈良駅、東温市役所まで足をのばします。
長らく平日のみ3往復の運行でしたが、東温市の地域公共交通政策による社会実験として、平成23年より24年度末まで試験的に増便が行われています。
なお、小松街道と別れる落出-海上間が自由乗降区間に指定されています。

 (24年8月訪問)

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