フロントガラス一面に丹沢の美しい山並みが広がるなか、秦野駅からの神奈中バスはエンジンを唸らせて金目川に沿う急な道を上っていきます。
(回送便ですが...) |
なかでも名高いのが大山(おおやま)で、富士山を彷彿とさせる山容がひときわ目をひきます。
終点・蓑毛はその大山の南麓にあり、大和政権の頃より大山信仰の中心として栄えたところです。
集落の北側にある大日堂は、奈良の大仏を建てるおりに聖武天皇の勅願所として創建されたと伝えられ、また江戸時代には地域を治めた旗本・揖斐氏によって信仰登山者向けの茶屋が当地に設けられていました。
「蓑毛」という地名とて、大山に登る日本武尊に村人が蓑と笠を送ったことが由来と言われ、ここはまさに大山と共に歩んできた集落なのです。
■路線概要
秦野駅と蓑毛を秦野市街地や名古木集落を経由して結びます。
所要は全区間で15分ほど。運行本数は日中毎時2本ほどと比較的多いです。
また本数は少ないながら蓑毛の先に向かう秦21系統もあり、こちらはヤビツ峠まで運行されています。
(25年1月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿